南会津 大杉岳 (1921.4m) 2011年5月22日

所要時間 4:09 御池−−4:18 登山口−−5:08 大杉岳 5:13−−5:40 登山口−−5:41 御池

概要
 御池から大杉林道(登山道)を往復。下部は地面が出ていたが1700mくらいから上部は一面の残雪。でも目印多数で下山で迷うことは無かった。山頂部はシラビソ樹林で展望なく東に下った雪庇上が展望が良い<

 大江山、高八卦山、皿伏山から下山後、車の中で休んで翌日に大杉岳を往復することにした。ここは標高1900mを超えているが未踏で、どうせ御池駐車場で\1000を払うのだったらここも登った方がお得であろう。天気予報では明日は前線が南下して日本海側から天気が崩れるが、新潟ではお昼前くらいから雨の予報で、ここは新潟より若干南に位置するので天候の崩れも遅くなるはずだ。標高差約400mなので往復に2時間もかからないと予想した。

夜明け前の御池駐車場 国道分岐はまだ通行止め中(帰りに撮影)
除雪された国道を歩く 登山口

 予報では夜に一時的に雨になるようなことも言っていたがずっと月が出たままで、早朝も霞のようなごく薄い雲が月にかかっていたが基本的に晴れが続いていた。3時に起床して朝飯を食べ、4時過ぎに出発準備を開始してライトが不要な明るさになって出発。重機で通せんぼされた国道に入り、少しの間だけ車道を歩く。きれいに除雪されているがどこまで進んでいるか。このまま銀山平まで抜けられたらそちらから帰りたいところだが。

最初は地面が出ている 徐々に雪が増えてくる

 すぐに登山口に到着、下を見ると御池駐車場の西端まで残雪が続いており、車道を歩くよりそこから上がった方がずっと近道だったとちょっとがっかり。帰りはこのショートカットルートを使用した。南向きの尾根なのでそこそこ標高が上がるまで夏道が出ていると予想したがまあその通りで、最初は雪が少しあるだけで地面を踏んだものの、ちょっと進むと大半が残雪に覆われるようになり夏道は断片的に出ている程度になった。こちらのルートは踏跡はないがピンクリボンが頻繁にぶら下がっており、帰りのルート迷いの心配はなかった。たぶん雪のある時期に付けられたものだと思われる。

やがて一面の残雪に 振り返れば燧ヶ岳
尾根途中から見た 尾根途中から見た尾瀬ヶ原北部の山
尾根途中から見た平ヶ岳

 下部はブナを中心とした明るい広葉樹林で先の展望が得られるが、標高1700mを超えると急にシラビソが増えて昨日のように遠望が利かなくなった。本来なら西側には平ヶ岳や景鶴山が見えるのだろうがなかなか樹林が深くていい場所がない。下山時に少しだけ開けた場所を探して写真撮影したが、この尾根は展望は楽しめないと考えた方がいいだろう。残雪は豊富で雪も締まり、荷物も軽いので昨日の疲労を感じさせない足取りで登っていく。この分なら1時間かからずに山頂に到着できそうだ。相変わらずピンクリボンが頻繁に出現し、だだっ広い場所でも迷うことはない。振り返ると樹林の間から燧ヶ岳がそそり立っていた。

標高1770mの屈曲点。笹が出ていた 再び雪稜を行く
だだっ広い斜面 標高1900mの直下

 標高1770mで尾根が右に屈曲するところで僅かに笹が顔を出しており、その先で雪庇が見られるようになると再び一面の残雪帯になる。深いシラビソ樹林を登り続け、標高1900mで傾斜が緩むと左から尾根が合流したようで左下方に雪庇が見えた。帰りは直進しないよう要注意だが、例の目印があるので間違いようがないだろう。

標高1900mで傾斜が緩む 大杉岳山頂
大杉岳東から見た奥日光(クリックで拡大)
大杉岳東から見た栃木/福島県境山脈(クリックで拡大)

 緩やかな尾根となって最高点がどこなのか気にしながら進むと、樹林が切れて頭上のみ明るい場所が最高点だった。夏道があるので山頂標識があるはずだが見当たらず、もしかしたら雪に埋もれるほどの積雪量があるのだろうか? もちろん三角点は雪の下である。少し東に下ると大きな雪庇が南に張り出して樹林が広範囲に途切れ、南側の展望が開ける。奥日光の山々を北側から見る格好となり、いつもは遠い黒岩山が近いのが印象的だった。台形の右端が尖った特徴的な形なのですぐに分かった。シラビソで真っ黒だがここと同様にまだ斜面一帯は残雪に覆われていることだろう。まだ天気は晴れだが南寄りの風が強く、前線の接近を感じさせた。

 下りも同じルートで戻る。雪のおかげで下山の時間はかなり短縮できた。まあ、途中で写真撮影に適したポイントを探しながら下ったので、それをしなければさらに5分くらい短縮できただろう。登山口に出てからもそのまま残雪の斜面を下り、駐車場西端に戻った時にはまだ6時前だった。

 

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